国際競争力のある商品開発に向けて

皆さんが「印刷」と聞いて最初にイメージするものは、書籍や新聞などの情報メディアとチラシ、カタログの広告メディアではないでしょうか。私たちは、これらのメディアの印刷から少し離れた「産業用の印刷機」を製造しています。

帳簿帳票などのビジネスフォーム用の印刷機を主体に、シールやラベル用印刷機、パッケージ用の軟包装材(プラスチックフィルム)用印刷機、さらにはテキスタイル(布)用印刷機や建材用印刷機など、「紙」以外の領域にも事業を広げています。

新印刷技術に対応しています

従来の印刷は、刷版と呼ばれる印刷原版にインキを盛って転写するアナログ印刷方式でした。しかし、最近はインクジェットのように印刷原版を必要としないデジタル印刷が増えてきています。元々アナログ印刷を専門とした機械メーカーでありながらも、ミヤコシのデジタル印刷技術開発の歴史は古く、1990年代にまで遡ります。今では多くのお客様にも採用いただき、成果を上げております。
IT化が進み大量印刷から多品種少量生産へ印刷需要のトレンドも変わる現在、しかし依然として低コスト、高品質も求められる市場ニーズに対し、当社はアナログ印刷とデジタル印刷の両方の技術を兼ね備えた総合印刷機メーカーとして様々な製品を開発し、シェアを広げています。

開発からメンテまで一貫した体制で進めています

お客様のニーズに応じてオーダーメイドの受注生産体制を構築するとともに、開発、設計、製造、販売、保守まで、トータルにサポートしています。ミヤコシは、お客様の満足を創造するために、その時代の最先端技術を研究し、いち早く実用化してきました。このミヤコシのDNAは、創業から半世紀以上経った今でも脈々と受け継がれています。

今後ミヤコシは、国内市場はもちろんのこと、海外市場への展開を更に強化していきます。その為に、国際競争力のある商品開発を進め、“ made in JAPAN , made in MIYAKOSHI ”商品の普及に取り組んで参ります。

 

募集職種

ミヤコシの募集職種と詳細な仕事内容、主な仕事の流れをご紹介します。

保守メンテナンスサービスの仕事
設計開発の仕事
営業(国内営業、海外営業)の仕事
特許知財管理の仕事

保守メンテナンスサービスの仕事

アフターサポート

お客様はミヤコシが納めた印刷機を使って製品を生産し、それを販売して利益を得ます。この印刷機が安定して生産できるように、納品後のアフターサポートを実践するのが保守メンテナンスサービスの仕事です。
突発的なトラブルの対応、大きなトラブルを未然に防ぐ為の定期メンテナンスの実施等、日本全国、海外にも数多くいらっしゃるお客様のご依頼を受けて、早期・柔軟に対応します。

お客さまのビジネスと機械を守る

機械、電気、様々な要因でトラブルは発生します。お客様から不具合内容を確認したうえで、対応に必要な人員・部品・工具を揃えて、お客様先へ訪問します。
事前に原因が特定できるケースもあれば、現地で不具合現象を再現し、原因を見つけ出すケースも多くあります。部品交換で完了する案件から、大幅な修理が必要とされる案件など様々で、少しでも早くお客様が生産を再開できるように、メンテナンスサービスの経験・技術が試されます。

お客さまのニーズをいち早くキャッチ

メンテナンスサービスの仕事は、日頃から印刷機を操作する現場の方々と関わる機会が多い為、お客様から直接「こんなことが出来ないか?」、「こんな機能を追加できないか?」といった要望をいただくことがあります。
お客様の声は、品質改善や新しいビジネスチャンスに繋がる貴重なご意見です。お客様のニーズを営業部門や開発部門と共有することもメンテナンスサービスの重要な仕事となっています。

設計開発の仕事

技術の開発・技術の改善

新しい技術や製品を開発する上で、市場ニーズをキャッチすることは最も重要です。印刷市場の未来を予測し、どんなお客様がどんな印刷機を欲しているのか、“ニーズ”と“ターゲット”を明確にして開発コンセプトを決めることから開発プロジェクトはスタートします。
また、技術には“改善”も求められます。既にお客様に納めた印刷機でも、運用することで初めて、開発段階では確認できなかった改善点が見つかることがあります。お客様のご意見、営業部門や保守メンテナンス部門との情報共有によって改善点を認識し、お客様により良い印刷機を使っていただく為、新しい製品開発に活かす為、既存技術の改善をします。

Try & Error

千葉県八千代市にある八千代事業所には、ターゲット市場が異なる開発機種が数多く並んでいます。開発部門はこれらの装置を使い、毎日のようにテスト(検証 → 評価 → 改善)を繰り返し行います。機械的な問題か、それとも電気的な問題か、様々な要素を多角的に見極め、印刷市場やお客様が求める品質を目指します。
「開発」に近道はありません。地道な作業の繰り返しが完成への第一歩です。

市場導入

完成した装置をお客様に納品した時点では、まだ本当の完成とは言えないかもしれません。
お客様に装置を使っていただき、印刷物を生産して利益を上げていただくことが出来て、初めて完成と言えます。
市場ニーズは目まぐるしく変化し、印刷技術も日々進歩しています。納品して終わりではなく、お客様や印刷市場が求める製品を今後も開発していく為に、お客様の声に常に耳を傾けなければなりません。営業部門や保守メンテナンス部門と連携して、市場ニーズを早期にキャッチし、新たな開発プロジェクトをスタートします。

営業(国内営業、海外営業)の仕事

お客様の要望を具現化するオーダーメイドのモノづくり

営業部門は、担当する市場(国内/海外)によって2つの事業部に分かれます。お客様の要望にあった生産システムを提案し、販売・納品に至るまでの様々な業務を管理します。ミヤコシのポリシーである、「お客様の喜び・満足を創造する」オーダーメイドのモノづくりに従い、ソリューション営業を実践しています。
お客様の要望に合わせて機械をカスタマイズすることは、ミヤコシが最も得意とすることです。しかし、受注生産であるが故、ご注文から製造・納品に至るまで数カ月を要することは珍しくありません。担当営業は、その間に発生する様々なタスクを管理し、お客様と約束した納期を厳守する為、関係各署と連携を図ります。
またミヤコシでは、既に納品された既設の装置に対して新たな機能追加やユニットを増設し、装置をアップグレードすることも可能です。お客様の事業展開・事業戦略に合わせて更なるご提案を行っていきます。

国内事業部

国内の様々な印刷業界にアプローチし、お客様が個々に抱える悩みや課題をヒアリングして、ニーズ(仕様・予算・納期)に合った生産システムをご提案します。業界のトレンドやミヤコシの最新技術等、情報交換を繰り返し行い、直接お客様の“声”を聞くことでお客様の潜在ニーズ・顕在ニーズを掘り起こします。
紙媒体の業界だけでなく、シール・ラベル、パッケージ、テキスタイル(布)、建材等、ミヤコシがターゲットとする市場は多岐にわたります。そして、お客様の要望は千差万別。その一つ一つが新技術・新製品の開発に繋がることも珍しくありません。

国際戦略事業部

海外市場への販売は、世界各国の販売代理店、または大手プリンターメーカーを中心としたOEMパートナーと協業して行います。必要に応じて海外出張にも行きます。
販売代理店とは定期的にミーティングを実施し、日本とは異なる海外市場のニーズを共有します。販路拡大に向けて新たな代理店候補の調査や、現地ショールームで装置の見学会を開催したりなど、戦略を立てた販売活動を行います。
大手メーカーとパートナーシップを組んで進めるOEMプロジェクトは、開発部門とも連携しながらOEMパートナーのコンセプトに沿った装置を共同開発します。
ワールドワイドに量産販売される装置も多い為、OEMパートナーと販売戦略を共有し、営業が中心となって納期・コスト・サポート体制等含めたプロジェクト全体の管理を行います。
※OEM:他社ブランドの製品をつくること

特許知財管理の仕事

技術開発力を守り、更に発展させるために

ミヤコシの作る印刷機やデジタルプリンターには、多くの特許技術が採用されています。
メーカーにとって、自社の技術(知的財産)を守ることは、市場での競争力を維持・向上させるためにとても重要であり、それはつまり自社の利益を守ることに繋がります。
特許・知財部門では、ミヤコシがこれまでに築き上げてきた技術開発力を守り、更に発展させるため、特許技術の出願等に関連した調査・申請の他、管理業務を行います。

技術の権利化

特許の出願から権利化までには様々なプロセスを踏みます。開発部門と共に発明の趣旨や意図を明確にし、権利化する為に技術内容を文書化しなくてはなりません。同時に、出願に向けて障害となる他社特許が無いか調査を行い、抵触の恐れがあるようなら回避方法を含め、権利化の可否を検討します。「法律」と「技術」両方の知識が必要とされる難しい職種ではありますが、技術の権利化を行うことで、開発支援、会社の事業発展に大きく貢献します。

攻めの特許、守りの特許

例えば、ひとつの技術を権利化し、その技術を今後更に発展させ、新たな特許技術として権利化することで、ミヤコシの技術領域=開発領域を拡げる事ができます。同時に他社がその技術を利用することはできなくなり、ミヤコシの技術が守られるだけでなく、市場において優位にミヤコシの意図する技術開発・事業展開が可能となります。ターゲットとする市場・国へ進出する上で、特許戦略は必要不可欠であり、特許知財管理部門は大きな役割を担っています。