1. HOME
  2. 事例紹介
  3. シール・ラベル
  4. Grupo Lappí社、さらなるビジネス拡大を目指す

事例紹介

CASE STUDY

シール・ラベル

Grupo Lappí社、さらなるビジネス拡大を目指す

会社概要

スペインのセビリアに本社を置くGrupo Lappí社は、ミヤコシのMLP間欠オフセット印刷機を導入し、幅広い技術ポートフォリオを構築しています。 1959年に現社長兼CEOアントニオ・ラッピ(Antonio Lappi) の父親によって設立された同社は、1970年代半ばに商業印刷を中心とした事業から脱却し、ウェットグルーラベルの製造を開始しました。1990年には、シールラベルの製造も開始し、現在では、シールラベルが生産量の40%を占め、ウェットグルーラベルが約48%、残りはシュリンクラベルと平巻ラベルが占めています。生産量の大部分(85〜90%)は食品・飲料市場向けです。

ビジネスの拡大 M&A

Grupo Lappí社は、2004年にバルセロナのラベルコンバーターGràfiques Martorellを買収し、その後2013年に同じくカタルーニャ州の首都にあるGràfiques Llopartを加えて事業拡大を開始しました。 グローバルな拡大としては、2019年にポルトガルの食品分野向けラベル印刷の最大手であるGráficas Calipolenseを買収したことから始まりました。この買収により、国内にシールラベルの製造に特化した工場と、ウェットグルーラベルに特化した工場の2つの工場を所有することになりました。Grupo Lappí社のビジネスの53%はスペインとポルトガルであり、47%が輸出によるものです。その輸出先は、80%がヨーロッパ、特にベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、イギリスなどへの輸出で、残りは南米やアフリカです。                                                             ラッピ社の野望は国内に留まらず、製造拠点として米国も視野に入れています。その場合は、例えば、顧客の工場内に印刷機器を導入するなど、これまでとは異なる革新的なビジネスモデルになる可能性があります。 今回のパンデミックでは、現地にサプライヤーを置くことの重要性をより実感しました。

生産工程の改善

「Grupo Lappí社は、適応性と革新性を誇りとしています。私たちは常に仕事のやり方を変えていきます。」 とアントニオ・ラッピは言う。 「どんな障害が現れても、どこにチャンスがあるのかというポジティブな面を見ようとします。」 この姿勢はパンデミックにも当てはまり、ラッピ氏はこのような困難な状況に適応するための挑戦を楽しんでいるように感じられます。 「2008年の危機では、プロフェッショナルであることを学び、このような状況のための経験を得ることができました」 と彼は説明する。 「パンデミックの結果、私たちはさらに効率的になりました。より機敏で柔軟な対応ができるようになりました。プロセスの自動化やリーン生産方式の改善に莫大な投資をしてきました。パンデミックのおかげで、私たちはインダストリー4.0に向けて、パンデミックがなかった場合よりもはるかに早く前進することができました」 と述べています。 Grupo Lappí社では、7年ごとに印刷技術のサプライヤーを見直しており、新しい機械への投資を簡単に決めることはしません。 工場全体で23の生産ラインを稼働させており、各印刷工程の機器サプライヤーと密接な関係を築いています。フレキソ、UVフレキソ、オフセット(輪転&間欠)、デジタル、シルクスクリーンなどの幅広い印刷技術と、多数の仕上げオプションが用意されています。

社長兼CEO アントニオ・ラッピ

コラム

Grupo Lappí社の生産能力に新たに加わったのは、ミヤコシのMLP間欠オフセット印刷機です。日本の印刷機メーカーであるミヤコシのマドリードに本社を置く欧州子会社「ミヤコシヨーロッパ」は、2015年に設立されました。 この間欠印刷技術は、ヨーロッパ市場で好評を博しており、大陸全体で52台、スペインとポルトガルだけでも21台の導入実績があります。
アントニオ・ラッピ(Antonio Lappi)氏は、「この技術で得られる品質と小ロット対応のために、間欠オフセット機を求めていました。小ロットの需要が増えてきていることと、お客様に迅速にお届けするために、機敏な対応が求められていることから、機械の効率性が鍵となります。私たちはオフセット機を希望していましたが、特に高速で俊敏な間欠印刷機を求めていました」。
2019年末に設置されて以来、この印刷機はGrupo Lappí社に十分な生産向上効果を与えており、同コンバーターは今後2年間にさらに2台の機械を設置するよう発注しました。アントニオ・ラッピ氏によると、「MLPの品質と効率性が投資の重要な要因でした。私たちは常に、仕事をより効率的にしようと努力しています。」

本事例は弊社製品の販売パートナーであるミヤコシヨーロッパのウェブサイトに掲載されている導入事例のダイジェスト版です。元記事はこちらからご覧ください。

元記事はこちら

事例紹介