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事例紹介

CASE STUDY

軟包装・紙器パッケージ

株式会社カナオカグラビア 令和プラントのデジタル化戦略とは

お客様:株式会社カナオカグラビア

機種

軟包装用水性インクジェットプリンターMJP30AXF

キーワード

軟包装・パッケージ関連

カナオカグラビア令和プラント様事例紹介PV

ミッションは脱炭素化、人手不足解消

株式会社カナオカグラビアは軟包装市場でトップクラスの地位を占めるコンバーター。同社の令和プラントは、軟包装業界が抱える避けて通れない課題である脱炭素化社会への転換と労働力不足を解決し新しい時代にあった包装材生産の仕組みを確立するために建設された戦略工場です。ミヤコシのMJP30AXFはその戦略を大きく支えています。 『MJP30AXFは脱炭素化はもちろんのこと、最先端のデジタル技術で操作スキルを低減できるため人手に困りません。更に、工場を非防爆対応の設計にすることが可能となり、建築コストの削減と、建築時間の短縮を実現することも出来ました。』と加瀬工場長は語ります

答えは水性インクジェットプリンター

地球温暖化時代の波を受け、軟包装コンバーティング市場では「CO2排出」「包材廃棄」「マンパワー」を低減することが急務となっています。グラビア印刷では生産の過程で多くのCO2を排出します。揮発性成分を回収・燃焼することによるCO2の排出量や、サプライチェーン全体での包材廃棄を減らす努力が求められています。版制作の時間やマンパワー、納期の短縮というのも従来から大きな課題となっています。加瀬工場長は次のように続けます。『脱炭素だけでなく、フィルムの廃棄を減らし、人手をかけないことでビジネス環境も改善したい。これらの答えが水性インクジェットプリンターでした。』

『従来のアナログ印刷方式はマンパワーに依拠した生産方式ですので、昨今の人手不足により今後は生産の制約を受けてしまうことが懸念されます。デジタル方式の水性インクジェットプリンターはオペレーターの熟練度が低減され、省人化により生産効率の向上が見込めると考えています。』

MJP30AXF を選んだ理由

MJP30AXF は単なる水性インクジェットプリンターではありません。コンバーターのビジネスは大小様々な包材ユーザー様、更にはその先の流通業や消費者を支えています。従って、印刷においてインキの安定供給や開発環境は非常に重要な要素です。『ミヤコシの MJP30AXF は、我々がグラビアインキで採用している大手インキメーカーさんと共同開発した印刷機です。従って、導入に対する不安が少なく、導入後の開発についても期待ができると考えました。現状ではグラビア印刷と遜色のない再現性が可能となりました。印刷速度も他社の印刷機より早く、今後の大きな可能性を感じています。』

印刷のベストミックスを追求

MJP30AXFはデジタル印刷の強みを生かし、小ロットの印刷をターゲットとしています。小ロットのジョブに対してグラビア印刷は極めて非効率な印刷方式であることは間違いなく、この領域におけるMJP30AXFの活用はコンバーティング全体のバランスを確保する上でも必要とミヤコシは考えています。 『我々は4000M以下の仕事はインクジェット印刷、大ロットはグラビア印刷と、ロットサイズに応じて印刷方法を選択していきたいと思っています。段取りの負担比率が大きい4000M以下を水性インクジェット印刷にすることで、グラビア印刷とのベストミックスを追求していきます。』と加瀬工場長は締めくくりました。ミヤコシは今後も軟包装パッケージ市場を戦略市場としてビジネス展開して参ります。

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※本ページに掲載されている情報は、2022年10月現在のものです。

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